『境界線シリーズ』
温かな人間関係と繋がりには愛の応答が不可欠です。
=== 「迎合者と強引な支配者」の関係 ===
強引な支配者は、相手が思い通りになっている時は、快く思っています。
ですが、相手が自身を大切にする想いで、境界線の限界を明確にして、「NO」を言ってくると、たちまち相手が気に入らなくなります。
これまで、相手は摩擦を避けようとしてきましたが、摩擦を受け止めて自身を大切にすると決心したら、どうなるでしょうか?
例えば、「私を強引な支配者の犠牲者にさせない!」などです。
自身から進んで「さあ召し上がれ」と、自身を放棄することは、支配者に迎合することによって、自身が苦しみから逃れるチャンスをうかがっていることになります。
つまり、あなたは支配の中で、もがき続けています。
支配ではなく愛の応答として境界線を示すのです。
一方、強引な支配者は、我慢したり支配の責任を取れず、相手の境界線の限界(「NO」)を尊重できません。
強引な支配者は、相手の限界(「NO」)を聞かされた時、どうして相手に不満や敵意を向けて、限界を受け入れることができないのか?という事に気づかない。
気づかない限り、人を強引に支配していることを認めることができません。
本来、人間は人を支配したいという願望に、責任を取る必要があります。
友達関係なら、強引な支配者に対して、はっきりと限界(「NO」)を告げます。
もしまた、支配されるようなら、「私はこの関係から離れてよい」と自身に許可し決意します。
それを愛の応答として、強引な支配者に対して境界線をはっきりと明確に示すのです。
これは、支配者と縁を切る最終通告ではありません。
限界(「NO」)を設定することで、先方の支配的な言動や行動により、自身が大切にされずに傷ついて、信頼関係や友情関係にヒビが入っていると知らせることになります。
限界(「NO」)を設定することは、さらなるダメージから自身を守ります。
強引な支配者は、望むままにいくらでも怒ったり、威圧的になることはありますが、自身が、これ以上の傷を負わないように、そこから立ち去ってもいいのです。
安全な関りになるまで、その関係から遠ざかり距離を取るのです。
強引な支配者は、支配の結果を身をもって知らされます。
それは友達が自分の側からいなくなってゆくからです。
支配者は孤独を感じるとき、あるいは全てを失って初めて、大切な人を追い払ってしまった支配的な言動や行いについて、責任を取り始めるようになります。
大切なのは、双方に温かな人間関係を築いていく意思がある事です。
支配をやめない限り、温かな人間関係はあり得ません。
温かな繋がりは双方向です。
限界(「NO」)を設定しても双方向の温かい人間関係にならないことはあります。
その場合は、この関係は初めから双方向ではなかったという認識を持つことです。
その時は悲しい想いをしますが、それを乗り越えて、本当の温かい人間関係にたどりつくために、あなたを前進させます。
自分を生きよう!
今日もごきげんよう
全てに感謝です。